artist: Neal Casal
title:  Roots and Wings              


release date: 2009.1.17
label: Goatee
catalog no.: GT1014
price: \2,415 (tax in)
歌詞付、解説&歌詞対訳:中川五郎
日本盤ボーナス・トラック2曲収録
   
 
track listing:
1. The Losing End Again / 2. Back To Haunt You / 3. Signals Fading / 4. Traveling Lighter
5. Tomorrow's Sky / 6. Hereby The Sea / 7. So Far Astray / 8. The Cold & The Darkness
9. A Year & A Day / 10. Cold Waves / 11. Turn For The Worse / 12. Superhighway
13. Keep The Peace / 14. Don't Mind The Black Clouds / 15. Pray Me Home / 16. Chasing Her Ghost

bonus tracks:
17. Some Secrets / 18. Ship Of Fools

produced by Neal Casal
Neal Casal: vocal, guitars, bass, piano, rhodes, wurlitzer, harmonica, percussion
Dan Fadel: drums, percussion
Jeff Hill: bass , harmony vocal
Jon Graboff: pedal steel
Greg Leisz: pedal steel
John Ginty
: organ
Andy Goessling: mandolin, banjo, flute
Chuck Wood
: percussion
Jenni Muldaur, Jennifer Turner, Angie Mckenna, Johnathan Rice, Darren Rademaker
: harmony vocal
 
           
 
「1995年のデビュー・アルバム『Fade Away Diamond Time』を聴いてニール・カサールの存在を知って以来、彼のアルバムにずっと耳を傾け、その音楽を追い続けて来たぼくのような熱烈なニール・ファンにとっては、まさにニールの才能と魅力と実力が全開したと思える、ニール・カサールと言う大輪の花が完全に開花したと思える、そんなアルバムが、満を持して登場して来たことがほんとうに嬉しい。」
--- 中川五郎 (解説より抜粋)

現在はライアン・アダムス率いるカーディナルズの不動のギタリストとしてツアー&レコーディングに活躍中、また、95年のデビュー・アルバム以来、ソロ・アーティストとしても10枚を超える作品を発表してきたニール・カサール、前作『
No Wish to Reminisce』2006年)はキャリア史上最高傑作との呼び声も高かったが、それをもさらに上回る素晴らしいアルバム、長年にわたるキャリアの集大成ともいえる作品をここに届けてくれた。
No Wish to Reminisce』では、ストリングス等を大々的にフィーチャーしたドラマチックなサウンドで新たな方向性を示したニールであったが、本作では自身のギターとピアノを中心に据えた原点回帰ともとらえることができるシンプルなバンド・サウンドを打ち出している。
といっても、初期のサウンドのように70年代風のレイドバックした雰囲気に立ち戻ったというわけではなく、また、数曲ではストリングスも取り入れ前作の流れも汲みつつ、そして、ペダル・スティール、オルガン、マンドリン、バンジョー、フルートなど様々な楽器が曲ごとに用いられているが、いずれもが必要最低限、ニールの繊細かつソウルフルな歌声と、素晴らしい楽曲とを最大限に引き立てるためのものとして機能している。
このサウンド・プロダクションは、シンガー/ソングライターとしての自信のあらわれと捉えることもできるだろうし、また、このアルバムを聴けば我々もその才能をあらためて認めざるを得ない。
John Ginty、Greg Leisz、Angie Mckennaといったニールの初期作品から携わってきた面々、Hazy Malazeでの盟友Dan FadelとJeff Hillのふたり、カーディナルズで共に活動するJon Graboff、親交のあるJohnathan Rice、Darren Rademaker(Beachwood Sparks)、Andy Goessling(Railroad Earth)、Jenni Muldaurと、参加ミュージシャンの顔ぶれを見ても、これまでのキャリアを総括する作品と捉えることができるだろう。

日本盤ボーナス・トラックとして、未発表オリジナル曲「Some Secrets」と、こちらも未発表のグレイトフル・デッドのカヴァー「Ship Of Fools」の2曲を収録。


profile:
68年ニュージャージー生まれ。95年、Zooレコードよりデヴュー・アルバム「Fade Away Diamond Time」を発表。以来、これまでに計11枚のアルバムを発表(ベスト盤、ライヴ盤含む)。胸を打つ切ないメロディー、繊細でスマートかつソウルフルなヴォーカル、そして、70年代ウェスト・コースト・ロックやカントリー・ロックを彷彿とさせるそのたおやかなそのサウンドで、本国アメリカのみならずヨーロッパでも高い評価を得てきた。また、ギタリストとしても確かなテクニックを持っており、これまでにウィリー・ネルソン、ジェームス・イハ、ティフト・メリットらのレコーディング、ルシンダ・ウィリアムス、ビーチウッド・スパークス、ロバート・ランドルフらのツアーに参加している。2000年以後は、女性SSWシャノン・マクナリーとのコラボレーション作の発表、シャノンのツアーにギタリストとして参加、そのツアーメンバーによってR&RバンドHazy Malazeを結成と、多方面にその活動の幅を広げてゆく。現在は、ライアン・アダムス率いるカーディナルズの不動のギタリストとしても活躍中。これまでに5度の来日公演をおこない、ここ日本でも着実に音楽ファンの心を掴んでいる。